【先輩紹介】〜中町先輩〜 

 (株)オリエンタルコンサルタンツ 関西支店
  
保全技術部 河川港湾グループ

  中町 聡



研究内容 (森林斜面における強風時の融雪特性と土砂災害発生危険時期の将来変動)

 積雪地域では、融雪期に多量の融雪水が発生することで土砂災害の危険度が高まります。 そのため、融雪期に発生する融雪水量の把握は極めて重要です。しかし、融雪水量の推定によく用いられるバルク法による推定融雪水量は強風時に過小評価されることが知られています。この原因の一つとして、森林の影響を大きく受ける空気力学的粗度の過小評価が考えられるため、強風時 における推定融雪強度の精度向上を目的に、樹木模型を用いて風洞実験を行いました。


学生時代に学んだこと
・地すべり
・森林微気象
・工作(実験装置の作成)
・やる気、根気(研究が行き詰った時)

現在の業務
 業種:建設コンサルタント
 業務内容 ・河川計画(氾濫解析、河川整備基本方針の策定、浸水対策検討など)
      ・土砂災害基礎調査


        
       調査の様子(浸水対策検討)      調査の様子(土砂災害基礎調査)


現在の共同研究について
 修士課程の研究の延長線上で現在も研究に参加させていただいております。今のところ研究が業務につながることは
ありませんが、今後、融雪洪水等に関わる本研究を活かせるような業務を行いたいと思います。また、研究に参加する
ことで普段の業務では感じられない刺激を受けることができ、非常に貴重な経験をさせていただいていると思います。


学生時代の経験がどのように生かされたか
 研究分野が直接的に業務に生かされることは今のところありません。ただ、業務に取り組む姿勢や根気は修士課程で
の経験が生かされていると感じています。